マイホームを購入したいと思っていても、日本国内にずっと住んでいられる「永住権」を持っていない方もいることでしょう。
決して安くはない家の購入の際には、住宅ローンの利用が一般的ですが、永住する権利がない方の場合、ローンの利用は可能なのでしょうか？
今回は永住権とはなにか、また、そのような方がローンを利用する際に知っておきたいポイントや対策について、解説していきます。
永住権とはどのようなものか解説
はじめに、永住権とはどのようなもののことなのか、具体的に解説していきましょう。
永住権とは、外国の方が自国以外の国で生活していくうえで、期間の制限なしに永住できる権利のことを言います。
この権利を持っている外国人であっても、本来のその国の人々が持っているすべての権利を持つことはできません。
選挙権や被選挙権、公的機関への就職、パスポートの取得や土地の所有など、ある程度の制限を受ける事柄がいくつかあります。
永住権なしでも住宅ローンの利用は可能？
日本国内に永住できる権利のない場合でも、住宅の購入は可能です。
ただし、永住権のない方が住宅ローンを利用したいと思った場合、審査に通過しにくくなることが考えられます。
住宅ローンは返済期間が長いのが特徴で、そのことが永住する権利を持たない方がローン審査に通過しにくくなる理由のひとつです。
ローンで借り入れた資金は、20～30年という長い期間にわたって返済し続けていく必要があります。
そのため融資する金融機関では、確実に返済してもらうために、日本国内に住み続けることを重視します。
つまり永住権なしの人は定住性が低いとみなされ、審査に通過しにくくなってしまうのです。
永住権なしの外国の方が住宅ローン審査に通過するための対策
永住権なしの外国の方が住宅ローン審査に通過するための対策のひとつは、本店が母国にある金融機関を選ぶことです。
母国に本店があれば帰国後も返済し続けられるため、審査に通過する可能性が高くなります。
また、配偶者が日本人で一定の収入がある場合、配偶者がローンを組むという対策方法も。
金融機関のなかには、たとえ永住する権利がなくても頭金を多く入れることでローンを利用可能にしてくれるところもあります。
現在安定した収入があり、貯金する能力があることのアピールにもなるため、頭金を多めに用意することは有効です。
まとめ
日本国内に住み続けることができる永住権なしの方の場合、住宅の購入はできても住宅ローンの審査に通過することが難しいのが現実です。
ローン審査に通過するためのいくつかの対策はありますが、永住する権利を取得することがいちばんの近道と言えるでしょう。
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